2012年10月に発売されたKindle(キンドル)。日本で初めて本格的に展開された電子書籍リーダーだったので、発売当初から話題となり一気にシェアを拡大させました。
今ではKindleという名もすっかり当たり前となりましたが、「実はどんなものかよくわかっていない」「タブレットとは違うの?」という人もいるかもしれません。
そこで今回は、「Kindle」について詳しく解説したいと思います。
「そもそもKindleってなに?」という基本情報や、「こんなことができるよ!」という活用術までご紹介するので、実はKindleのことがよくわかっていないという人の参考になれば幸いです。
目次
「Kindle」は端末の名前であり、電子書籍サービスの名前であり、アプリケーションの名前でもある!
世の中で「Kindle」と呼ばれているものには、実は3種類あります。それが以下の3つ。
- Kindle=電子書籍を読むための端末
- Kindleストア=電子書籍が買えるサービス
- Kindleアプリ=スマホ、PC用の電子書籍アプリ
みなさんが一般的にイメージする「Kindle」というのは、たぶん端末本体のことだと思います。
端末のことも電子書籍のこともアプリのことも全部まとめて”Kindle”と呼んでいるので、この辺が分かりづらいところですよね。
一つずつ解説していきます。
読書に特化した電子書籍リーダー『Kindle』
まず、一般的に広く使われている”Kindle”というのは、Amazonが販売している電子書籍リーダー(端末本体)のことです。
iPadやXperia Tabletなどのタブレット端末とは違い、電子書籍リーダーであるKindleは「本を読むこと」に特化した端末です。
「e-inkスクリーン」と呼ばれる特殊な電子インクを使用していて、紙の本のような質感を再現。液晶とは違い、ブルーライトなどの光を発光しないので、目に優しく読書に適した端末となっています。
ただし読書に特化している分、タブレット端末のようにアプリをインストールしたり、動画を観たりといったことはできません。
インターネットブラウザは一応見ることができますが、表示速度が遅いのでほとんど活躍することはないでしょう。
そのかわり、「読書のしやすさ」はスマホやタブレットの比ではありません。ディスプレイは目に優しく、端末本体も軽いので片手で持っていても疲れにくいです。
「Kindle」で読むための電子書籍を購入するには、Amazonが提供している「Kindleストア」というサービス利用する必要があります。
Kindleで読むための電子書籍が買える『Kindleストア』
KindleストアはAmazonのサイト内で展開されている、電子書籍のオンラインショップです。
販売されている電子書籍は小説、ビジネス書、マンガ、雑誌、洋書など多岐にわたり、紙の本とほとんど変わらないラインナップがあります。
「50%OFFフェア」や「日替わりセール」など頻繁にセールも行っているので、紙の本よりも安く購入できることも多いのが特徴。
古い本だと電子書籍化されていないものもありますが、最新本なら小説、マンガ等にかかわらずほとんどの書籍をKindleストアで購入することが可能です。
Kindleストアでは電子書籍データそのものを買うのではなく、「電子書籍の閲覧権」を購入します。
一度買えば当然ずっと読むことができるのですが、仮にAmazonがKindleストアのサービスを終了した場合には、購入した電子書籍を読むことができなくなります(今のところ、そんなことはないと思いますが・・・)。
Kindleストアで購入した電子書籍はAmazonのアカウントと紐づいており、「どこまで読んだか」「どこにマーカーをつけたか」「どこにブックマークしたか」といった読書状況がオンライン上に保存されます。
なのでKindle端末で読んだ続きからスマホで読んだり、端末本体を買い替えときにも続きから読むことが可能です。
スマホやPCでもKindleが読める『Kindleアプリ』
Kindleストアで買った電子書籍は、Kindle端末だけでなく、スマホやPCでも読むことができます。
そのときに必要になるのが、「Kindleアプリ」というアプリケーション。これをインストールすれば、Kindle端末と同じように電子書籍を楽しむことができます。
App StoreやGoogle Play Storeなどで配信されているので、「Kindle」で検索すれば出てくるはず。
Kindleアプリで読んだ場合もAmazonのアカウントと紐づけされ、読書状況はオンライン上に保存されます。
ただし、スマホやタブレット、PCで電子書籍を読むと、ブルーライトによりどうしても目が疲れやすくなるので注意が必要です。
「紙の本と同じように読書を楽しみたい」「読書に集中したい」という人は、Kindle端末本体を購入して電子書籍を読んだ方がいいでしょう。
まとめ:Kindle本体を買わなくても電子書籍は読めるが、読書に集中したいなら端末購入がおすすめ!
Kindleアプリさえインストールすれば、お手持ちのスマホやタブレットでも電子書籍を読むことができます。
ただ、本当に電子書籍を楽しみたいのであれば、Kindle端末本体の購入をおすすめします。
ブルーライトを発光しない画面は目に優しく、Kindle本体には数千冊の電子書籍を保存可能。しかもバッテリーは数週間持つので、電池残量を気にせずにどこでもじっくり読書を楽しめます。文庫本サイズの本体なので、カバンに忍ばせやすいのもありがたい。
読書好きの人にとっては非常に便利な端末だと思います。「これから電子書籍デビューしてみようかな?」という人は、Kindleがおすすめです。